2-7.狂った一族

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 ディルガム失脚から数日後、臨時の拝謁の儀が招集された。  アクバルとジャーファルも壇上に上がらず、衛士を背後に控えさせたまま大広間の最前列左右に並ぶ。  その後に続く高官達は謁見もなく、ただ大王に臣下の礼で二王子の後方で跪くというこれまでにない形態だった。  あれだけ大広間を威圧した軍の参加はない。  そこで発表されたのは、アクバルを王太子とすること。  そして、ジャーファルへの継承二位と将軍の指名だった。
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