3#其々のドラゴンに逢いたい冒険

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 東洋ドラゴンのチョオは西の国へ。  西洋ドラゴンのラグナは東の国へ。  2匹のドラゴンは其々、延々と続いていく雲間をすり抜けて遥かな空の旅を行った。  雷鳴轟く空をすり抜け、  乱気流の暴風の中を突き抜け、  灼熱の太陽が照りつける酷暑の中を突き抜け、  凍えるような吹雪が激しく舞う中を突き抜け、  ただ、お互いまだ見ぬ者に逢いに行く為に、  長細い東洋ドラゴンのチョオは西の小太りなドラゴンに逢いに勇壮な身体をうねらせて、  小太りな西洋ドラゴンのラグナは東の長細い東洋ドラゴンに逢いに、逞しい翼をはためかせて、  ひとうねりする度に、  ひと羽ばたきする度に、  お互いの胸がどんどん湧いてきた。  「会いたい・・・」  「会いたい!!」 ゜  延々と、延々と、  何処までも・・・何処までも・・・      「うっ!!」  「うわっ!?」  東洋の龍、  西洋の竜。  其々、同時にそれは起こった。    「なんぢゃこれゃ!!」   「す、進めない!!」  其々、目の前にいきなり阻む結界が張られていたのだ。    「どうしよう・・・」  「やっぱり遭ってはならないのだ・・・!!」  しかし、お互い逢いたい思いだけは強かった。  「やっぱり・・・」  「進むしか無い!!」  東の龍も西の竜も何度も何度も何度も何度も立ちはだかる結界に向かって突進したが、直ぐに跳ね返されて、結界を突破出来なかった。  「駄目だ!!行けない・・・!!」  「何で俺の行く手を妨害させるんだ!!」     お互いは挫折するどころか、逆に鉄壁な結界に挑んで結界に向かって突進した。  「こんなことで挫けるもんか!!」  「俺の底力を見せてやる!!」  ゴォォォおおおおおお!!!!  ゴォォォおおおおおお!!!!  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・
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