後悔

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後悔

 僕は天涯孤独だ。高校3年までん?僕は何不自由なく幸せに暮らしていた。  下町の一軒家で暮らした僕はそこそこ友達もいた。  部活動には入っていなかったが学校帰りにファミレスでお喋りするのが日課だった。  その時僕は、自分の母親が具合が悪い事も知らずに友人と遊んでいたんだ。  たった一人の息子だと言うのに。母さんが体調悪そうにしていてもただの風邪だろうとしか思っていなかった。  そんな時、高校の卒業式を終えた僕は友達と レストランでご飯を食べていた。  僕は何度も携帯に着信が来ている事にも気付かずに友達とお喋りをしていたんだ。  友達と別れて家に向かう途中僕は、携帯に着信があった事に気付いた。  「親父からだ、なんだろう?」僕は父に電話を掛けた。それは母さんが死んだと言う知らせだった。  病院で息を引き取ったと言う連絡だった。 まだ父も病院だと言うので僕は「広大病院」に急いだ。 そこで見た父のぐったりした顔、 眠っているような母の顔 僕は一生忘れないだろう。 もっと僕が母の病気に気づいていれば急性心不全で死んでしまう事はなかった。  全て僕が悪いんだ。あんなに受験を応援してくれた優しい母が死んだのは全て僕が悪いんだ 父はあれから僕と口を聞かなくなった。 仏壇の前でいつも泣いていた。 僕は受かった大学には行かなかった。。。 僕は今、自分の部屋で泣いている。母に会いたい。  あの時僕は、母と一緒に身体も心も死んだのだだから僕は自分の部屋にいる。このまま僕は死んでも構わない。そう思っていた。  そして僕は一生後悔して過ごすんだろう。 きっと僕が死んでしまうまで。。。  僕は何もする気になれず毎日自分の部屋にいた そして僕が天涯孤独になったもう一つの理由 その理由も僕のせいだった。。。  僕のせいで周りが不幸になる。僕は誰とも関わってはいけない。  今僕は、友人とも会っていない。僕は狭い部屋の中で独りぼっちだ。  それでいいんだ。きっとそれでー周りを不幸にしたくないから。誰とも関わらない。そうすれば周りの人達は幸せに生活するだろう。  僕は自分の部屋で今日も一人だ。 葛城ゆうきの目には毎日涙が溜まっていた。  母さんに会いたい。。。そして母さんが亡くな ってから数日後何かが倒れる音が聞こえて僕は自分の部屋から出た。そして僕は父が仏壇の前で倒れているのを目撃したのだ。  僕は救急車を呼んだ。だけど父親も病院で亡くなった。母と同じ「心不全」だった。 ゆうきはいつも考えていた。僕が両親を殺したんだ。僕が悪いんだと。。。  僕が父の異変にもっと早く気付いていれば。。。
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