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職探し
僕は光に誓った通り次の日、床屋に行き風呂に入り就職雑誌片手に仕事を探した。
毎日毎日仕事を探した。でも、大学も出ていない資格もない引きこもりだった俺を何処も雇ってはくれなかった。それでも毎日仕事を探し続けた。
「今日も駄目だった。もう、暗くなっちまったな〜家に帰るか」
そう言うと葛城ゆうきは家に向かっていた。
いつものように玄関を開けて自宅に入る筈だった。ところがその日は違っていた。
玄関のドアの前で座り込んでいる男の子がいた歳は十歳くらいの男の子で髪の毛もボサボサ洋服もボロボロ見る限り古汚い印象を受けた。
この子がいると家に入れない。ゆうきは子供に話しかけた。ゆうきはネグレクトじゃないのか?と気になっていた。「どうしたの?お母さんは?お父さんは?迷子?家までお兄ちゃんが連れて行ってあげるよ」
ゆうきがそう言うと男の子は首を左右に振り逃げて行った。
男の子はその日を境にゆうきの前に現れた。
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