男の子

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男の子

 次の日もゆうきは朝早く起きて仕事を探した。 沢山の企業に電話をかけて面接をしてもらえることになったゆうきはスーツを着て身なりを整えて面接してくれる会社に向かった。   でも、直ぐにゆうきは面接で断られてしまった。大学にも行かずに引きこもりだったそんな奴を誰も雇ってなんかくれない。 「落ちたの何社目だったかなー?」 ゆうきがそんな事を考えながら自宅に向かった。  すると自宅の玄関前にはまたこの前ゆうきが見た男の子がいた。「君?何処の子?お父さんとお母さんに放置されてるの?」 男の子は言った「お腹空いた」 僕は「わかった。うちにはカップ麺しかないけどそれを食べたらうちに帰りな。それにしてもボロボロの洋服だなー。うちには子供の洋服ないからねーとにかく外にいると寒い風邪ひくよカップ麺とココアを飲んで身体温めた方がいい」  ゆうきはそう言って部屋を温めるとカップ麺と ココアを名前も知らない男の子に与えた。食べ終わると男の子はゆうきに言った。  「まだ仕事、見つからないようだね。 お兄ちゃん」 ゆうきは男の子に聞いた「僕のこと知ってるの?」 男の子は言った「知ってるよ。ゆうきを産んだのは私だからね。カップ麺とココア美味しかった。     今日ここに泊めて、明日朝早く出かけるよ ついて来な」男の子はゆうきにそう言った 「母さんの生まれ変わり?」 男の子は大きく頷いた。 「まさかねー。僕は幽霊とか生まれ変わりとか信じないから。でも家に帰りたくないなら一泊とめてあげるよ。そんなボロボロの服きっと君のご両親は酷い親なんだろうね。でも、僕の名前なんで知ってるの?まあよくわからないけど明日、君について行くよ。どうせ面接しても受からないしね」 男の子は言った「じゃあスーツ着て髪の毛をセットして面接と同じ格好で履歴書持って六本木まで付いて来て」男の子はそう言うと急に眠くなったみたいで椅子に座ったまま眠った。  ゆうきは男の子を抱き抱えて布団の上に寝かせた。     次の日、男の子が何者なのか?なんでここに来たのか?本当の理由を知りゆうきは言葉が出なかった。
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