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28. 混ぜるな危険 後編 ◆
「鈍感なセシルに、わからせてやらないといけないからな」
セシルの服を脱がせつつ、レオンが自分で自分に言い聞かせるように呟く。
「いくら不憫でも、俺は同情するつもりも大人しく差し出すつもりもない」
「ん……なに、がです……?」
肌の上を辿る指先が敏感な場所を引っ掻く。その急激で鋭い刺激に驚いて身体と声が跳ねると、レオンがさらに執拗に同じ場所を攻め始める。
胸なんて触ったところで何も感じないはずなのに。実際自分で触ってもこんな風には感じないのに。
「ん、んん……ぅ」
「ほら、我慢するな」
「ひぁ……っ」
レオンに触られて生じる感覚は、自分で触れたときの感覚とまったく異なる。身体が反応して声が出てしまうのが恥ずかしい。だから指先で乳首を転がすのも、優しく潰すように撫でるのもやめてほしいのに。
「もう勃ったのか?」
「ちが……だ、だって……!」
声を我慢しながら口付けと胸への愛撫に耐えていると、とうとう着ているものをすべて剥がされてしまう。
咄嗟に身体を隠そうとする。だが細身のセシルの抵抗など無いに等しいものらしく、瞬く間に脚を掴まれて股を左右へ広げられる。
あまりの恥ずかしさに顔から火が出そうになったが、セシルの驚きと羞恥はそれだけでは終わらなかった。
「ちょ、なっ……レオン様っ!? なんてことを……!」
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