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「ん、んんっ」
すでに先走りで濡れていた陰茎が、レオンの手の動きで最大まで膨張する。簡単に爆ぜてしまうのが恥ずかしくてどうにか耐えようとするのに、耳元に唇を寄せたレオンが、
「今日は早いな」
と呟くと、まるで魔法にかかったように腰の奥がぞくぞくっと痺れた。
「あ、だめです……レオンさま……! 手、離し……っ」
「ここで止めたら辛いだろ。いいから、達け」
「んんぅ、ああぁっ……!」
達け、と囁かれた瞬間、セシルの身体は操られた人形のように震え、そのまま勢いよく精を吐いてしまった。
腰が跳ねると同時にレオンの手の中が濡れていく。
昨日、散々と達したというのにまた激しく絶頂してしまう。羞恥心に襲われて縮こまっていると、レオンがにこりと笑顔を向けてきた。
「薬を作る前なのに、朝から体力使ったな?」
「~~っ……!」
* * *
それから数時間後――セシルの奮闘によりアレックスを覚醒させるための秘薬は無事に完成した。
どうにか作業は終えられたが魔力も体力も気力もすっかり使い果たしたセシルは、疲労のあまり『自分の方がこの薬を飲むべきなのではないか』などと考えた。
レオンは精魂尽き果てたセシルを甲斐甲斐しく世話して存分に甘やかしてくれた。だがきっとレオンのことだから、自分のせいでセシルが疲労困憊状態になったことには気付いていないに違いない。
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