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「何で、早く教えてくれなかったんですか?
スティーブン理事長……」
【だから、そのない頭でお前が考えるんだ!】
「あ、青鬼!
ちょっとこっちに来て!」
青鬼
【なんだ?
ショウタ監督、ちょっと監督ぽくなってきたぞ……】
「青鬼、ストレートだけを狙うんだ!」
【ストレートだけ?
俺、来たボール、全部打ちたい!】
「駄目だ……
ストレートだけだよ。
今の青鬼には変化球は無理だ!」
【はっきり言うじゃないか……
監督じゃなかったら、ぶっ飛ばしていたよ!】
「青鬼だけじゃない!
赤鬼だってお前と同じだ!」
【赤鬼と同じ?】
「そうだ!
お前ら2人は適応能力が無いから変化球は無理なんだ!」
【だんだんムカついて来た!
あの赤鬼と同じといったり、最後は適応能力が無いだって?】
「いいから、早くバッターボックスに向かうんだ!
絶対、変化球には手を出すなよ!」
【うるさい!】
なかなか難しい奴だ……
褒めたら、すぐ有頂天になるし……
怒ったらすぐにキレる……
単純だけど、赤鬼、青鬼にはちょっとビビるよ。
たかが15歳なのに……
本田
「最初は変化球で空振りだな!
そして、追い込んで俺の火の玉ストレート!
さぁ、縦に落ちるカープを打ってみろ!
とりゃ!」
青鬼
【あっ!
変化球だ!
見てろ!
俺は赤鬼と違うんだ!
アンポンターン!】
《ストライク!》
【あのバカ、変化球に手を出したじゃないか!
ショウタ、ちゃんと青鬼に伝えたのか?】
「伝えましたよ!
アイツ、俺を無視した……」
青鬼
【わっ……
グルッと曲がった……
やっぱり、監督の言う通りに変化球は見逃そうかな?】
本田
次は胸元に食い込むシュートだ!
ビビらせて最後はストレート!
俺の中でストーリーが出来上がってるのさ!
「とりゃ!俺のシュートにビビるなよ!」
青鬼
【わっ!
ボールが俺様に向かって来た!
当たったら、タダじゃ済まさないぞ!】
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