42人が本棚に入れています
本棚に追加
《ストライク！》
青鬼
【あの野郎、俺様をビビらせやがって……
それにしても、ストライクだって⁇⁇
あんなボールに手を出したら、絶対打てなかった……
監督の言う通りだった。
やっぱり俺は適応能力が無いのかな……
でも、追い込またよ……
また、次が変化球だったらどうするんだ？
俺は三振……
ストレートを待つしかない……】
キャッチャー松井
「本田、１球遊ぶぞ！
外角のカーブで相手の目を逸らすんだ。
本田
「あんな奴、３球勝負で構わないのに……
松井ってビビりだな！
仕方ない、松井の言う事を聞くか……
とりゃ！」
青鬼
【あっ、変化球だ……
ヤバい、追い込まれてるから手をださなくちゃ……】
《ボーーール！》
青鬼
【ヤバい、手が出なかった……
悔しい……】
『おい！
あのでっかい青い顔の奴、バタバタして悔しがってるぞ！』
『でっかいのに可愛いね！』
【ショウタ、青鬼、お前の指示を守ったな……】
「スティーブン理事長、ただ単に手が出なかったみたいですよ。
あの悔し方を見れば……」
【最後はストレートが来るぞ！
あのピッチャーの得意球だからな！】
松井
「ここは、もう１球、変化球でも良いんじゃないか？」
本田
「ムダ球は嫌だ！
俺の火の玉ストレートで勝負だ！」
松井
「何だか、嫌な予感がするんだけど……」
本田
「俺の火の玉ストレートを打ってみろ！
やぁーーーっ！」
青鬼
あっ……
来た……
打ちごろのストレートが……
【アンポンターーーーン】
《カッキーーーーーーーーン》
【あっ………】
『えっ………』
「わっ……」
青鬼の打った打球はレフトを守ってる選手の頭を軽々と超えていった。
【青鬼、小豆走らんかーーい！】
青鬼
【理事長、だって、俺、ホームランだぜ！】
【アホ！
ここは公園だ！
フェンスがないんだぞ！
走るんだ！小豆、青鬼！】
最初のコメントを投稿しよう！