ソワソワする男子達

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休み時間。 あちこちのクラスでも就職や進学が決まった連中は、どこか浮き足立っている。 鈴木と香澄の第2次試験は、これからだ。 そう思うと俺は、そういう連中とつるむ気にはなれなかった。 休み時間、廊下を歩いてると、角の向こうからそんな男子等の声が聞こえてきた。 「もうすぐバレンタインデーか。今年は何個チョコレート貰えるかなぁ」 「千夜とか鈴木とか毎年、校門前で他校の女子達から沢山貰っているよな。羨ましいぜ」 「今年は共学になったから、もっと貰えるんじゃねーの?」 「そういや、あの2人、いつも香澄ちゃんと居るけど、香澄ちゃん、どっちかと付き合ってんのかな?」 「わかんねーけど、仲良いのは確かだよな」 「香澄ちゃんから手作りチョコレート貰いてー!」 やれやれ。 俺は話してる連中に見つからない様に教室に戻った。 鈴木は毎年、ホワイトデーにマシュマロを返してやってるが、俺はそんなの面倒臭くて、やってねー。 香澄がチョコレートの湯煎も満足に出来ねーと知ったら、連中どう思うだろうな。 教室で鈴木の直ぐ後ろ…自分の席に着いたところで、次の授業のチャイムが鳴った。 昼休み。 鈴木と、空いてる椅子を持って来た香澄と昼飯を食う。 と、香澄が小声で言った。
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