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『千夜くん、だから言ったじゃないですか!山村先輩も男性だから諸橋さんを1人で行かせて平気ですかって!』
香澄の胸を触ったのは山村の方なのに、何故か俺が責められた。
山村が慌てたように言い訳する。
『ワザとじゃないよう!戸棚の中からマカダミアナッツの袋を取ったら、落っこちて香澄ちゃんの胸に手が当たって…』
明らかに動揺してるのが解る位、山村の言ってることは支離滅裂だ。
「山村、俺ですら触った事がねー香澄の胸に触るなんざ、絞める位じゃ済まねーと思え」
『だから、ホントにワザとじゃないんだよう!』
『千夜くん!山村先輩もこう言っています!恐らく不慮の事故か何かでしょう。それなのに一方的に山村先輩を責めるのは良くありません!』
「チョコレートを作りに行って、どうやったら不慮の事故で、香澄の胸を触るなんて羨ましい…いや、けしからん事態になるんだ?!」
『だからマカダミアナッツの袋を…』
「入ってたのは明らかに落花生だったぞ!」
『千夜くん!それもきっと不慮の事故です!』
「鈴木!あんたはいつも山村の味方だな!」
『僕は公平に物事を分析しているだけです!』
『2人とも喧嘩は良くないよう』
「原因が言うな!原因が!」
俺は怒りに任せて山村に言う。
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