いつかの

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いつかの

 いつだったか、君は言っていたね。 「好き合ったら、求めあいたくなる。  それは自然なことだとは思うの。  だけど女は、  それ以上のものを求めるのよ。」と。  僕はそれを掴みたい。  そこに達したい。  君が僕に階段を昇らせてくれる。  君は天使だ。  君が僕に求めるものが、僕を導いてくれる。  いつも君に会いたい。  愛するときも  病めるときも  哀しみのときも  後悔にうちひしがれているときさえも  僕はきっと君に会いたいと願うだろう。  君は天使だ。  汚泥に沈む星の上から、  僕と手をつないでいて。  離したくない。  いつか僕にも翼が生える。  そう信じているし、  信じられていたい。  僕の天使に。  まるで確かな未来のように。  不安を洗い落としながら、  安心と光の君のもとへ  僕の心は旅をしてゆく。  素晴らしい旅じゃないか。  いま、過去が涙に洗われている。
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