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美都が僕に結婚観の話とかしてきた。こんなの今まで一度もなかった。異性として見られてないのは変わらないけど、もしかしたらチャンス到来かもしれない。 『大きくなったら、友都は私のお嫁さんになりなさい!』 子供の時に、そんな事言ってきたのは美都の方で、僕は密かに花嫁修業とかしてたのに。当の本人はそんな事忘れてるんだろうなぁ。全く異性として見てくれないし。 これは美都に、僕のことを異性として意識してもらうチャンスだ。じゃあこのチャンスをどう生かす?何か、何かいい方法はないだろうか。えーと… 「僕と夫婦ごっこしてみない?」 何を言ってるんだ僕はーっ! でも、言ってしまった手前、どうにかして美都をその気にして、この夫婦ごっこを受け入れさせないと。上手くいけば、美都と結婚する未来を手に入れられるかもしれないし。一緒に暮らして夫婦ごっこ出来るし。 僕は出来るだけ軽い口調で、美都がYESというように誘導した。そしてチャンスを勝ち取ったのだった。 そこから僕のアピール大作戦の日々が始まった。
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