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寒そうに手を擦りながら、まだかまだかと思わず辺りをキョロキョロとしてしまいそうなそのポーズ。
そしてきっと彼女が現れたら、待っていた間の寒さなんか忘れて一瞬で笑顔になって彼女と手を繋いで歩ていくのだろう。
そんな妄想が働いた。
それからというもの、未来は寝るのも忘れて彼のことを調べた。
名はハク。推定年齢17歳。職業アイドル……ではなく人に見られるのが仕事らしい。肌は雪のように白く、目は黄色に近い茶色。現在は東京で暮らしている。
性格はツンが強いツンデレで、『コイツは信頼できる』と心を寄せた人にはとことん甘えん坊。
グループでは青担当で、よく青色の衣装を着させられている。
「お先に失礼します!」
一週間に一度、夜八時にハクの動画が投稿される。
今日も未来は定時に帰り、動画の投稿をじっと待つ。
「来た!!!」
今日の動画は、こたつが用意されていると全員こたつに入るのか?! という検証ものだった。
ドアからハクがやってくる。
するとハクは一時の迷いもなくこたつへと足を進める。
そして器用に布団を上げ、中に潜り込んでいく……
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