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花束を挟んで、芍薬の溢れる出る優しく瑞々しい香りに包まれて唇が重なった。
「これから初恋実らせて浮かれた俺に骨の髄まで愛される覚悟して」
「いいの?何処ぞの馬の骨ですが」
「またそれかぁ」
呆れ笑いをしている暁人にふふっと笑って
「ご飯にする?お風呂にする?」
「待って、まずはご飯かな」
「そうですね」
「4は唯の前だ、子どもの教育上よくないだろ」
「いやそんなに頻繁に言いませんよその選択肢」
「でも、今日はあるね?続きはまた夜に……」
仕方なく小さくうん、と頷くと微笑みあった。
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