確かに恋だった。ー曜日女になれない女ー

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「ゴメン、としか言えない。でも同棲したいって思ったのはホント。トウゴが好きだから」 「じゃあなんで栗原と」 「ゴメン、全部トウゴの思ってる通りだよ。もう栗原とは終わったの。私がトウゴに面と向かってなんでも言えばよかっただけのは足なのにね。許して欲しい」 「許すとか許さないとかそんなのないよ。俺さ、美波がわかんなくなった。正直、栗原と再会したって聞いて覚悟してた部分はあったけど、目の当たりにするとさ」 トウゴの声は震えていた。 「ゴメン、嫌いになった?」 こんな言い方卑怯だ。 トウゴの答えを1つしか与えないんだもん。 「嫌いじゃないよ。美波には何されても好きで、それは変わらない、でもわかんないんだ。しばらく距離を置こう?」 私は頷くしかなかった。 私はトウゴの部屋を出た。 これからどうなるんだろう? 不安しかないけど、結婚するならトウゴしか考えられない。 確かに栗原との2年は、栗原にほんの1カケラだけ恋をしていたから。 でも手を繋いで寄り添って歩くのは、トウゴしかいないってさっき思ったからーー。 もう揺らがない。 見上げた夜空は綺麗な星が瞬いていた。 end
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