狙われた女

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しばらく見ていたが、振り返り歩きだした。 足音はもうしなくなっていた。 「すみません。ちょっとシチューを作りすぎてしまって」 佐竹さんがそう言って訪ねてきた。 穏やかな笑顔とともに。 「まあ、ありがとうございます」 素直に受け取る。 中年男だが、佐竹さんの笑顔には癒される。 「鍋はまた取りに来ますから」 佐竹さんは帰った。 私はシチューを食べた。 とても美味しかった。
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