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過ぎた日を想う
あの日、出会ったのは運命的だった。
何もかも捨てて君の手をとり駆け落ち同然で家を出た。
あれから小さな幸せを見出し笑いあった日もあれば、大きな悲しみと苦しみに飲み込まれ涙を流す日もあった。
それでも二人で重ねた年月は、今でも温かく心に残って愛おしさが込み上げて恋しくなる。
想い出の場所に佇み、枯れ果てたはずの涙が頬を伝って流れ落ちる。
僕の手が、もう二度と触れることのできない君の温もりを忘れないでいるから…。
「幸せだったよ。またいつか、逢いにいくよ」
今日も色褪せることのない過ぎた日を想う。
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