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仰向けから起き上がり、俺は両手で頭を抱える。
芹香はそんな俺の頭を優しく撫でる。
「ケイ、良く頑張った。偉いよ。
普通の大型トラックと違って空重量ですら重いもんね。
あの道を選んだ事は間違いじゃない。
表の道を走って、信号待ちの車に追突したら?
止まりきれずに、横断歩道を渡ってる人を轢いちゃったら?
……二次災害にならないように、ちゃんと考えて仕事したんだもんね。
後はもう、考えないようにしよ。
もう元の世界に生き返る事は出来ないし、現世に居る会社の同僚の方や上司に迷惑かかるけど、もうどうしようも無いよ」
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