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興奮の余り、やる気が出てきたヒロイとは裏腹に、ケイは嫌そうに拒む。
「えぇー!? 俺はもう身体が草臥れてるぞ……
親父の見立てでも、かなりデカいもんなんだろ?
俺が街で働いてる間に掘り起こして、どうなったか鳩を飛ばして手紙をくれりゃあ良いじゃねえか!」
ケイの提案に、頑なに否定するヒロイ。
「いーや、ダメだぁ!
こりゃあ、魔刻世紀最大の発見かもしれねぇぞ!?
きっとこりゃあ、古の遺跡か何かに違ぇねえ!
こおしちゃいられねえ!
ケイ、早く皆を呼んでこい!」
「ちっ………仕方ねえな」
頭をかきむしりながら、髪に絡まった土汚れをほろうケイは渋々と炭鉱の外へ走り、村の家々を回って炭鉱夫を呼びに回った。
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