第二話 新たなる世界

12/35
前へ
/106ページ
次へ
 彼の自室の窓のカーテンから溢れる月明かりに照らされ、その姿が明らかとなる。  ケイの上に覆い被さった正体は、セミロングの黒い髪が良く似合う、小柄で細身の美しい少女だった。  「えっ! はぁ!?  何何何っ……どゆこと!?」  「……それはウチが聞きたいし。  つーかさ、さっきからウチのおっぱい触ってね?」  ケイが掴んでいた雲のような感触は、彼女の胸。  体格に不釣り合いではないが、豊満に発育したその感触はさぞかし心地いい事だろう。  「ごめん! 本当にごめんって!」  「ビビりすぎぃ~w ちょーウケるw  ウチそんなんで訴えないから。  むしろ、ラッキースケベって感じ?」  e100c1b7-d8c6-46d4-baf8-42588c18e3d6  端正な顔立ち。切り揃えられた愛らしい前髪。  黒いジャケットを羽織って白いフードを被り、黒のチノパン姿の少女。  両耳には金色の洒落たイヤリング。  首にはまるでペット用のような首輪に、ジャケットの袖の左側にはチェーンの装飾。  
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加