第二話 新たなる世界

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 かと思えば、ヒアブの右手がもとに戻り、通常の人間と同じ姿に。  「ヒアブ、便利だな。  えーっと、クルマ形態と、美少女形態と、右手ヒアブ形態だっけ?」  「えー、美少女とか言ってくれるなんてマジうれぴ。  右手ヒアブ形態じゃなくて、キメラ形態ね。  ケイくん、おもしろー」  語尾の伸びる気だるい口調。  彼の困惑と裏腹に、ヒアブから緊張感は一切感じられない。  そう言えば、この形態からヒアブ本人の任意で姿を変えられるんだよな?  「なあヒアブ。さっき、鍵からこの姿になったよな?  つまり、鍵の形からキーのボタンをまた押せば形態が変わるってことか?」    
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