第二話 新たなる世界

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 マントを被った集団が、一瞬にして姿を眩ます。  ………ノーツクの街周辺の森は、不穏な影が迫っていた。  その事はケイやヒアブ、ノーツクの街の人々は未だ知らない………  一方、門を潜ってノーツクのメインストリートを歩くケイとヒアブ。  ケイが、アっと声を漏らして何かを思い出す。  「関所通る前に、ヒアブを鍵の姿にさせるの忘れた」  ケイの招いた油断が後々、彼等ら自身を苦しめると露知らず、ヒアブは無邪気な笑顔を向けて楽しそうな面持ちだった。  「別にいいじゃん。  ウチ、人間の姿で、この世界の街に来たの初めてなんだからさ。  内定先の工房に着く予定、本当は夜だったじゃん?  えーやん、ちょっと遊びながら散策しよーよ。  ねーねー、洒落たお店探してタピらん?」  「たぶん、この世界にタピオカねーよ」  冷静にツッコミを入れるケイ。  ヒアブとの会話のノリに、少々慣れ始めたようだ。  
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