第一話 選択

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 親切に答えてくれるのはいいものの、その答えの内容が曖昧。  オマケに、君が一体何者なのかも分からないままだ。  俺は続けて質問を投げ掛ける。  「まあ、俺……死んだかどうかも分からないし、これから何したら良いか分からんから、話し相手ぐらいにはなれるよ。  ところで君は誰なんだい? 名前は?  俺は死んだからここに来たってこと?」  俺は彼女の目も(はばか)らず、湖畔の草原で仰向けになり、頭の後ろに両手を回して枕代わりに。  少し横になって休みながら、この子の話でも付き合ってやろう。  「君は相変わらず図々しい性格だね。  話相手になってくれてありがとう。  答えられる範疇(はんちゅう)で話してあげる」  
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