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彼女も髪を耳の後ろにかきあげながら、俺の右隣で体育座り。
俺の質問に淡々と答えてくれた。
「私の名前は関崎 芹香。
歳は君より何年か少し上かな」
意外だな。外見は俺より年下に見えるが……
「レディに正確な年齢なんて聞かねえよ。
……ってか、俺と同じ苗字か。奇遇だな」
芹香は照れ臭そうに微笑む。
「元々ケイくんってエディ・マーフィ並みにフランクな性格なのに、女性に気を使えるまで立派に成長したんだね。
私、嬉しいな。
ああ、言うの忘れてた。
貴方と苗字が一緒なの、貴方のお姉ちゃんだから」
しれっと簡単に答える彼女と裏腹に、俺は感嘆の声を上げる。
「嘘ぉ! マジで!?
俺が生まれる前に流産で死んだって、この前お袋から聞いたばかりだぞ!?
え、何? ここで生きてるって事?」
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