第一話 選択

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 彼女も髪を耳の後ろにかきあげながら、俺の右隣で体育座り。  俺の質問に淡々と答えてくれた。  「私の名前は関崎 芹香。  歳は君より何年か少し上かな」  意外だな。外見は俺より年下に見えるが……  「レディに正確な年齢なんて聞かねえよ。  ……ってか、俺と同じ苗字か。奇遇だな」  芹香は照れ臭そうに微笑む。  「元々ケイくんってエディ・マーフィ並みにフランクな性格なのに、女性に気を使えるまで立派に成長したんだね。  私、嬉しいな。  ああ、言うの忘れてた。  貴方と苗字が一緒なの、貴方のお姉ちゃんだから」  しれっと簡単に答える彼女と裏腹に、俺は感嘆の声を上げる。  「嘘ぉ! マジで!?  俺が生まれる前に流産で死んだって、この前お袋から聞いたばかりだぞ!?  え、何? ここで生きてるって事?」  
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