クリスマスの後

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俺の気持ちを伝えて、杏からも気持ちを返してもらい、俺達の関係はこれからだという思いだが。 SNSの検索を高杉がすると、もう先程のことが上げられている。大きな騒ぎにはなっていないし、写真も上げられてはいないが、週刊誌などがロサンゼルスに帰るまでつきまとうだろうな それはいいとして、杏と紬ちゃんのことを嗅ぎつけられたらと思うと不安で仕方がない。俺も、高杉もロサンゼルスに帰ってしまい、すぐに助けることもできない。 全力で守ると誓い、共に生きたいと決意したのに情けない。 「杏 今のところ杏たちのことは、あげられていなくて大丈夫だと思うが、不安だ。」 「大丈夫ですよー マンションもセキュリティーのちゃんとしたところに住んでいるし」 と杏は明るく言うが 「いや、用心するにこしたことはない。二人の関係は始まったばかりで、これからマスコミに気づかれる可能性も出てくるだろうし。」 と高杉 安西さんが 「高杉さんのおっしゃるとおりだと思います。今のうちから対策をしておくほうが安全じゃないかしら」 高杉が 「杏さんたちはこれからも日本で生活されるんですよね?もちろん、崇人と一緒にロサンゼルスで暮らすこともできますが」 と、随分先回りした質問をする。 いやいや、俺たち今日初めて会って、やっと気持ちを確かめたばかりだぞ。 俺はもちろん杏たちがロサンゼルスに来てくれたらうれしいけど、彼女たちの生活を大切にしてほしいと思っているので無理は言わない。 杏は 「日本で暮らし、これまで通り仕事をしたいです。 崇人さんとのことで生活が大きく変わるのは不安です。」 それはそうだろう。 まずは、杏たちが生活を大きく変えることなく、安心な生活を送ることを第一に考えるべきだ。 杏は 「崇人さんにとって、私とのことがマスコミに知られると不都合はありますか?スポンサー関係などは大丈夫ですか?」 杏は、自分のことより俺のことを気遣ってくれる。こういうところ人間性も素敵だ。
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