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ホテルのラウンジには何度も行ったことがあったが、ディズニーホテルのラウンジには始めて来た。
いかにもラウンジという感じの大人な雰囲気もあるのだが、その中にミッキーのモチーフがさり気なくはいっていて他にはない空間になっている。
俺達は、窓際のカウンター席に座り、ディズニーランドの光を楽しんだ。早めにパークを出たので、パークはまだまだ営業中でクリスマスの光を放って幻想的だ。
それぞれが、ディズニーにちなんだカクテルを注文する。ここでしか飲めないオリジナルカクテルだ。普段、カクテルを飲むことはないが、せっかくなので。
ディズニーのキャラクターの名前がついたカクテルで、杏はミニー、俺はドナルドのものを頼んでみた。
杏から
「素敵なクリスマスをありがとう
一生の思い出になりました。本当に幸せな一日でした。
これ、私からのクリスマスプレゼントです。」
といって、バッグから取り出した。
「こっちこそありがとう。杏と紬ちゃんに会えてよかった。これからも二人のことを大切にしていかせてほしい。二人のことを何より大切にして守っていくよ。」
胸ポケットから、プレゼントを取り出した。
「杏のイメージで選んだんだ。よかったらつけてほしい。」
「ありがとうございます。大切にします。」
「私は海外で暮らす崇人さんにと思って選びました。使ってもらえたらうれしいな」
「早く開けたいけど、部屋に帰って開けようか?楽しみはとっておこうかな」
「うん 今は、崇人さんとの時間をもっと楽しみたい」
可愛いことを言われて思わず、杏の手をとって引き寄せる。肩を抱くと、杏の頭が俺の肩にのっかった。甘えられているみたいでドキドキする。
離せなくなりそのままの姿勢で夜景を楽しんだ。
多くを話さなくても、心が通じ合っている。二人ともがこの時間を愛おしく思っていることが伝わってくる。
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