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「ありがとうございます。いろいろお気遣いいただいて」
高杉が
「話かまとまったみたいだから、杏さんたちの宿泊に必要なものを手配してくるよ。好みに合うかはわからないけど、うちのスタッフに用意してもらうよ。」
「何から何まですみません。宿泊することになるって想像してなくて。」
そんな話をしていると、ベルが鳴りルームサービスが届いた。杏が、あんまり寝すぎると夜寝なくなるからと言って紬ちゃんを起こしにいった。
紬ちゃんはぐずることなく起きたけれど、状況の変化についていけてないみたいだ。部屋の中にいて、高杉と安西さんがいることにも驚いている。
寝ている間にディズニーランドを出てしまったので、機嫌悪くなるかなとおもったけれど、部屋の中にミッキーを見つけて大喜び。
杏が、他にもミッキーさんが隠れているかもよって言って、部屋のあちこちを宝探し。
さすが子供の扱いが上手だなーと感じた。俺も一緒に探させてもらう。
その間に高杉たちがリビングのテーブルに食事の用意をしてくれた。食事にもミッキーたちが入っている。紬ちゃんもベビーチェアに座らせてもらって準備万端。
杏が食べられそうなものを紬ちゃんのお皿にとってあげている。杏によると紬ちゃんはアレルギーもなく、好き嫌いもあまりないそうだ。
それを聞いて安心する。俺が食事を用意する場面があったとしても対応できそうだ。
大人も食卓につき、クリスマスのディナーの始まりだ。
今日初めて顔を合わせたとは思えない和やかな雰囲気。
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