第十五章 五年の月日が流れた

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さえは涙ながらに訴えた。 「わかりました、ではお話しを進めさせて頂きます、ただ、表向きだけとはいきません、男と女が関係を持ったかどうかは、すぐにわかってしまいます、彼を思いながらで構いません、俺に抱かれてください、俺も申し訳ありませんが、身体だけの関係にさせて頂きます」 健吾はホテルに向かった。 そしてさえと愛のないセックスをした。 さえの乳房を大きく揉みしだいた。 「ああ、もっと、お願い」 健吾は上半身裸になり、刺青が汗で光っていた。 キスマークをつけないように配慮した。 しかし、さえの訴えは嘘だった。 さえは恋人に極道の孫娘だと言うことがわかってしまい、振られたのだった。 (堅気は堅気同士なら、極道は極道同士、健吾さんと結婚して、メロメロにさせてみせる、 堅気の女には渡さない) さえは積極的にならないように、恥ずかしがってみせた。 健吾の頬を両手で挟み、じっと見つめた。 健吾はさえのおでこにキスを落とすと、乳房を舐め回した。 「ああ、気持ちいい、健吾さん、もっとお願い」 健吾は、反り立った肉棒にコンドームを装着して、さえの秘所にあてがった。 「奥まで入れて」
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