第十五章 五年の月日が流れた

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健吾はマンションに帰らなくなった。 裕也のアパートに泊まっている。 さえの護衛は後藤組がやっている。 裕也はさえの行動を見張っていた。 この日、さえは一ヶ月ご無沙汰だったため、身体の熱りをどうしたものかと考えていた。 (健吾さんは一回しか抱いてくれない、この熱りをどうしてくれるのよ) さえは後藤組若頭前島を呼び出し、ホテルに誘った。 「前島、私を抱きなさい」 「お嬢、そんなことしたら、西園寺組長に殺されます」 「バカね、健吾さんは私を愛してはいないわ、堅気の彼はセックスがすごくうまかった、それなのに私の正体がバレて別れを切り出してきた、ほんと意気地が無いんだから」 さえは服を脱ぎはじめた。 そして、前島の腕を引っ張り、ベッドに倒れ込んだ。 「健吾さんは一ヶ月も私を放置して、この熱りをどうしてくれるの、前島、 私を満足させなさい」 前島はさえに惚れていた。 堅気の恋人との情事の時も、今回健吾との結婚も、指を加えてじっと耐えていた。 前島はさえのブラを外し、乳房にむしゃぶりついた。 「お嬢、ずっとこうしたかった」
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