第一章 西園寺組若頭の純愛

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「失礼を承知で申し上げます、東條ホールディングス社長夫人と西園寺組若頭の女では、 どちらを選ぶとお思いですか」 「そんなの、俺を選ぶに決まってるだろう」 「若頭、女はいつでも安定を求めます、若い女なら、刺激を優先するかもしれませんが、 彼女は四十二歳です」 「そうなのか」 「はい」 健吾はますます気に入った。 四十二歳であれだけの可愛らしさがあり、優しさもある。 逆にその年齢だから、色気があるのかもしれない。 感じてる顔、喘ぎ声、のけぞる身体、想像するだけで興奮する。 他の男から奪いたいと独占欲が健吾を本気にさせた。 健吾はすぐに行動に移した。 「東條ホールディングス本社ビル前に車をつけろ」 「かしこまりました」 健吾はこうと決めたら裕也の言葉など聞かない。 仕方なく本社ビルに向かった。 本社ビル前に車をつけてから、時間は悪戯のように過ぎた。
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