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今日でお別れ
「白金さんは日付で言うとおととい亡くなりました。買い物からの帰宅時に事故に巻き込まれてしまったんです。僕はマンションの管理人さんに聞いて知りました。その夜に僕は予知の力で未来を見ました」
「それは結城さんの未来ですか・・？」
私は幽霊なのだろうか。
とにかく結城さんの話を聞かないと何もわからない。
「僕が見た未来は、時間が巻き戻り白金さんが生きている世界を無事に作ることでした。白金さんが死んでしまう４日前に戻って、僕は事故が起こる日にあなたを外出させないようにしてそれに成功するんです」
つまり結城さんが過去に戻った日に「1週間だけ夫婦になってほしい」と言われたわけだ。
「じゃあ私は幽霊ではなく、時間が巻き戻って生きているということですか・・？」
結城さんがうなずく。
「美容品の開発の仕事は本当のことですよ。僕がおととい泣いてしまったのはあなたを守ることができて嬉しかった事と、その代わりにあなたとの永遠の別れがあと２日だったから悲しくなったんです・・」
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