人気のある物

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シェイドが自室で片付けをしていると、ノートがかばんから出てきてシェイドの目の前でフワフワと浮いていた。 「大和からなのか・・?」 初めてできた人間の友達からの手紙かもしれないと、ワクワクしながら手紙の内容を確認する。 「シェイドへ。約束通り手紙を書いたよ。届いているかな?人間の世界をシェイドに案内したいと思うんだけどシェイドがどこに行きたいかとかわからないから、よかったら今度会った時に決められたらと思ってね。嫌じゃなかったら俺の家でケーキや紅茶やコーヒーでも飲みながら話しませんか?」 シェイドはすぐに大和への手紙を書いた。 大和は後悔していた。変な意味は1つもなかったのだが、いきなり一人暮らしの男の家に呼ぶのはまずかったのではないかと。 彼女が魔法使いだということが他の人間に知られないようにお店ではなく自分の家ならいいんじゃないかとという理由だったが、魔法使いというだけでシェイドは女の子なんだし、変な男だと思われたらどうしようと大和の不安は増していた。 不安な時は眠って忘れよう・・、そう思った大和は寝る支度を始めた。 歯磨きも終わりあとは眠るだけの大和だったが、ノートがフワフワと浮いている事に気づく。 「大和へ。手紙をありがとう。嬉しかったよ。大和の家は魔法で調べればわかるのだが、いつ行けばいいんだい?」 今日はいい夢が見られそうだと思いながら大和はシェイドへの手紙を書いた。
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