ブラックコーヒーの美味しい飲み方

1/9
前へ
/13ページ
次へ

ブラックコーヒーの美味しい飲み方

「生徒会長?!どうしたんですか!怪我ですか!?」 今年入学したばかりの生徒は彼女を見て驚いた。 美しい長い銀髪にアメジストのような紫色の瞳をしたいわゆる美少女が、眼帯をして腕には包帯を巻いているのだから。 「いや、これは好きでつけているだけでね。怪我ではないんだ。驚かせてしまったね」少女が落ち着いた言い方で答える。 「生徒会長〜!」違う生徒が遠くから走ってくる。 「あ、あの・・、この間の・・、落とし物見つかりました・・!ありがとうございました・・!」息を切らしながらも感謝を伝える。 「そうかい、見つかってよかったよ。何かあったら落とし物でなくてもいつでも言っておくれ」 彼女の名はシェイド。 容姿端麗で魔法の成績も優秀な生徒会長だ。 彼女の夢は人間の友達を作ることであり、彼女を初めて見る人はだいたい同じ反応をする。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加