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ーー着いたっ!
はやる気持ちを抑え、シンデレラは馬車が停まるのを待つ。
「シディちゃん、受け取りなっ!」
馬車から下りると、おっちゃんから何か放り投げられた。
「ティアラ……?」
「おっちゃんからの前祝いだ、頑張んなっ」
「ありがと、頑張るよっ」
頭にティアラをそっと乗せ、シンデレラは駆け足で城へ向かう。肌身離さず隠し持っていた招待状を受付で出し中に入る。
「待っていたよ、シンデレラ」
すぐに声をかけられ振り向くと。銀髪に紺色の瞳の彼。その人にーー。
ーー誰……?
全く見覚えがないシンデレラだった。
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