舞踏会

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「もしかして俺のこと覚えてない~~?」 はい、全く。とは言えず笑顔がひきつるのを抑え、シンデレラは一礼する。 「探している人がいるので、失礼させてーー」 「もしかして、こんな人かな~~?」 「…………ハーツさん?!」 肩をつかまれ彼の方を向くと、銀髪が瞳と同じ紺色の髪色へ変わっていた。 いや、姿かたちは似ていても別人の可能性もある。会いたかった人はこんなにもチャラそうな人だったか……。 「ねえ、俺をちゃんと見てよ」 あごを持ち上げられ、視線がかち合う。 「俺と踊ってくれるよね?」 有無を言わせない笑みに自然とシンデレラは頷いていた。
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