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四方山話『科学と魔術が交差する時』
カワサキは涼花を妄信する聖戦軍の兵士を見て嫌な汗を垂らしながら呟いた。
「この人達、どうしてセンパイなんかに付いてくるんでしょうね?」
「(貴女が言うのか……)」
同意するように頷きながらも冷ややかな視線を送るオタカル。
涼花は二人に説明するように口を開いた。
「科学が発達した日本ですら『神が処女を孕ませた』だの『神の子が死後に復活した』だの書かれた三文オカルト小説が信じられてるのよ?科学も未発達、実際に魔術が存在して、娯楽の少ないこの世界でそれっぽい宗教体験を演出したり、心理学に裏づけされた洗脳を施してれば楽勝よ」
フフン!っと得意そうに言う涼花にカワサキとオタカルの二人は軽い頭痛を覚えた。
「楽勝かどうかは兎に角、センパイの──扇動者としての──才能が加われば鬼に金棒ですね……」
「まあね。科学(麻薬)と魔術のカクテルで酔わせたようなものよ!」
「(悪酔いしそうだ……)」
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