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「すまない。俺はお前のことを弟のように思ってる。涼平のことも大切なんだ」
「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。でも、僕は双葉さんのことをすぐに忘れることはできないし、これからもきっと想い続けます。常盤先生を困らせるようなことを言ってるって自覚はあります。でもこの気持ちはどうにもなりませんから。本当に……すみません」
「誰かを好きになる気持ちに嘘はつけない。それは、よくわかるつもりだ」
「こんな気持ちで、僕は……このままTOKIWAスイミングスクールにいてもいいんでしょうか?」
「当たり前だ。お前にはずっといてほしい。TOKIWAスイミングスクールにとって、涼平はなくてはならない存在だから」
「常磐先生……」
「ここ最近、ずっと考えていたんだ。そろそろ涼平にはオリンピックを目指せるような選手を育ててもらいたいって。でも、自分自身も今よりハードな練習が必要になるし、色んな勉強も必要だ。簡単なことじゃない」
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