幸せなんて……ない

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幸せなんて……ない

「もみじちゃん。今は何を書いてるの?」 「う~ん、正直ネタに困ってる。溺愛系の恋愛話なんだけど、ちょっとインパクトに欠けるのよね」 都田 もみじ(つだ もみじ)。 私のいとこで同い年の彼女は、153cmで小柄、あまり化粧っ気はないけど、目力がある。 「そうなんだ。インパクトがある方が読者さんに刺さるのかな?」 「そうなのよね~良い感じのネタないかなぁ」 真剣に悩むもみじちゃんは、黒髪を1つに束ね、無造作にクリップで留めたり、お団子にしたり、ラフな感じが可愛い。 小さな頃に両親を亡くした私は、母の妹であるもみじちゃんのお母さんに引き取られ、今も一緒に暮らしてる。26歳になってもまだこの家にいるのには、色々理由があるけど、ずっと面倒を見てくれたおじさんとおばさんには……感謝……してる。
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