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「本当ですか? それはもちろん僕の夢ですからやってみたいです。でも、今の僕にできるでしょうか?」
自信なさげな表情は、涼平があまりにも真面目で責任感がある証拠だ。そういうところを俺は理解し、信頼してる。
「ああ、涼平なら大丈夫だ。自信を持って指導してもらいたい。まずは、来月からAクラスの指導員の補助に入ってくれ。先輩からしっかり学ぶんだ」
「ありがとうございます! 自分が選手として叶えられなかった夢を……今度は他のみんなに託して頑張ります」
涼平の目がキラキラ輝いた。
「その意気だ。お前には期待してる」
「はい、ありがとうございます。頑張って期待に応えます! あっ、双葉さんのこと……幸せにしてあげてくださいね。僕にはできなかったけど……」
「何も心配するな。双葉も結仁も俺が必ず幸せにする。だから、涼平もいつかは……」
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