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夢を追いたいという強い願望とは裏腹に、心の奥底には常に未来への恐怖があった。夢を叶えたいのに叶わなかった場合のことを想像するとこわくてたまらなかった。
だけど、そんな弱音は誰にも言えない。自分で決めたことなのだから耐え抜くしかない。わかっていてもつらかった。
描いても描いてもなかなか注目されなかった。描いている最中の楽しさや高揚感、描き終えた後の充実感は何物にも変えられなかった。一方で、常に襲ってくる不安。
誰かお願い。私の作品を認めて。私をこの道で生きていけるように導いてほしい。どうか、どうか、お願いします。
投稿三年目になると、思いの大半はすがるような思いでいっぱいだった。
知浩さんは、そんな私の夢を何の曇りもなく応援してくれ、絶対叶うと信じてくれた。
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