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城崎部長の薄紅の可憐な唇が開いて、それとは不釣り合いに猛々しい竹田さんの雄を嘘みたいに易々と咥えこんでいく。
「……ん、んくッ」
途中で苦しそうに呻いたのは、恐らく熱く固く滾った男根が喉にまで達したんだろう。
眉を一瞬ひそめたけれど、城崎部長はそれでも止めずに根本まで口内におさめた。
いやだから、弊社なんでフェラしてるの?
確かに、そういう良からぬことを考えたくなるほど、城崎部長は色気のある美人さんだ。
それは認める。
でも思い出して、弊社はただのシステム屋さん……お色気とは無縁の会社……ちょ、ちょちょ、ちょっと言ってるそばから弊社スラックス脱いじゃだめー!
フェラを続けながらも淀みない手付きでスマートにベルト外して、仕立ての良さそうなスラックスと一緒に下着も……!
わーーっ!
わー……うわエロっ。
あまりのエロさに、思わず心の絶叫が止まった。
さすがに肉付きは女性に負けるけど、男性らしくきゅっと上がって小さく丸くて形の綺麗なお尻。
どこが良いって、綺麗なだけでは終わらないところ。
ほっぺで言うならふっくらと一番高くなってる、チークをのせたりするところ。そこに、小さなほくろが斜めに二つ並んでる。
別に存在を主張するようなものじゃない。むしろ控えめで小さくて色も薄いくらい。
でもその控えめなところがかえって……良い。
きゅん、て、する。
綺麗なお尻の完璧さに、そのほくろがあることで隙ができて、更に魅力が増している。
ほくろ頑張ってる。キスしてあげたいほど健気なほくろだ。
俺が密かにほくろを応援している一方で、竹田さんが、城崎部長の髪に手を触れて何か言ってる。
「今回、城崎さんのところと仕事させていただいてると聞いて……っ、思わず我儘を言って、押しかけて来てしまい……っ……城崎さん、話くらいさせて、くださいよっ」
ふふっ。
城崎部長が含み笑いをした。
竹田さんが口を開くたびに、城崎部長が口を窄めてより快楽を与えているらしく、竹田さんが天井を仰いで何かを堪えている。
いや、堪えているのは間違いなく射精感なんだろうけど。
だって、城崎部長の口許で見え隠れしてる竹田さんの息子さん、血管ばきばきで赤黒くて、えらいことになってるもん。
怒張してるって表現がぴったりだ。
あれ? そういえば武藤さんは?
俺みたいに先に帰らされてなければ、この部屋にいるはずなんだけど……。
「……く、ぅっ」
詰めていた息を吐く気配がして、竹田さんが笑った。
「武藤お前、早いよ。若いんだからもうちょっと耐えられるだろ」
「や、無理っす。城崎さん巧すぎて、ちょっと」
御社ーーーーッ!!
どうやらここからだと死角になるところに武藤さんがいて、城崎部長に手コキでいかされたみたいだ。
え、城崎部長一度に二人相手にしてたんですか。
いや、だからって気軽に俺も手伝いますとはとても言えないけど……。
城崎部長、なんで、なんでそんなことするんですか?
俺は襖の隙間から離れて、思わず畳の上に座り込んだ。
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