120.巨乳美少女の浴衣姿はエロ可愛い(素直)

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120.巨乳美少女の浴衣姿はエロ可愛い(素直)

 夏祭りに行った記憶はあまりなかったりする。  前世では子供の頃に行ったことがある程度で、大きくなってからはろくに彼女もできなかったためか夏祭りなんぞに見向きもしなかった。  郷田晃生自身も、わざわざ人込みの多いイベントを好んではいなかったらしい。夏祭りなんて、それこそ母親に連れて行ってもらったことしか……なかったのだ。 「おう、お前らエロ可愛いじゃねえか」 「でしょー!」  黄色を基調とした浴衣に身を包んだ羽彩がどや顔で胸を張る。浴衣の帯に乗っかった巨乳も良いものだ。  浴衣に着替えた俺の女たち。さなえの口利きのおかげで、けっこう良い店で浴衣を借りられたのだ。 「どう、似合っているかしら? 私を見て興奮する? ねえねえ晃生くん、浴衣姿の私をどうしたいか言ってみて」  日葵が笑顔ですり寄ってくる。頭と同じピンク色の浴衣が、悔しいが男心をくすぐってきやがる。 「ひまりん……ビッチじゃん」 「は、はあっ!? 何を言い出すのよ羽彩ちゃんっ。言って良いことと悪いことがあるわよ!」  羽彩の呟きにガチギレする日葵だった。浴衣姿で俺をスッキリさせようとしておきながら、「ビッチ」って言われたら怒るんだな。女心はよくわからん。 「みんなでお祭りに来られるなんて嬉しいですね」 「そうだねー。私もこういうお祭りに参加するのは初めてだよ」  ぎゃあぎゃあと騒がしい二人とは対照的に、梨乃とエリカはのんびりしたものだ。髪色というかイメージカラーなのか、薄緑色と青色の浴衣姿がよく似合っている。 「晃生くん……」 「さなえ……」  深緑色を基調とした浴衣に着替えたさなえ。  美人だとはわかっていたつもりだったが、浴衣姿になると色気が増していた。娘の梨乃や大学生のエリカとも違う、大人の色気だ。 「私も浴衣に着替えてみたのだけど……ど、どうかしら?」 「エロいぜ……滅茶苦茶そそる……」 「えぇっ!?」  俺の直接的すぎる言葉に恥ずかしがるさなえだった。でも満更でもないようで、口元が緩んでいる。 「さなえさん……若いねー」 「さなえさんって何歳だったかしら?」 「えーっと、確かお母さんの歳は──」 「言わないで梨乃! お願いだから今は忘れさせてぇっ!」  羽彩と日葵と梨乃の同級生組がデリカシーのない話をしていた。そんな彼女たちの会話を大声を出して止めるさなえ。この光景だけ見ていると誰が大人かわかんねえな。  騒いでいる女たちを眺めていると、エリカが音もなく近づいてきていた。 「聞いたよ晃生くん。さなえさんにも手を出したんだってね」  言葉だけなら問い詰められているようだ。エリカのニコニコとした表情からはそんな感じは一切ないが。 「まあな。さなえには助けられた。その時にというか……一緒にいてほしいって思ったんだ」  隠す必要もないのであっさり答える。むしろエリカには早く報告したいと思っていた。 「だから自分の女にしちゃったんだ。晃生くんのテクはすごいもんね。さなえさんでも即堕ちだったかぁ」 「オイ。どこでそんな言葉を覚えてきたんだ?」  一応お嬢様だったはずなのに……いや、よく考えなくても俺の影響か。 「それに、さなえさん楽しそうだね。あんな風に騒いでいるところを初めて見たよ」 「今日は祭りだからな。テンション上がってんだろ」 「それだけかなー?」  ニコニコ。エリカの笑顔が直視できなかった。  こいつ、俺のハーレムが増えるのを嫌がるどころか喜んでいる節があるからな。日葵も似たようなところがあるし、女の考えはマジでわからん。 「夏樹ちゃんはどう?」 「どうって?」 「俺の女にしたいぜ、げへへ。って、思わないのかなって」  なんだよその笑い方は? もしかして俺の真似をしているつもりかよ。俺はそんな笑い方……していないよな? 「べつに、思わねえよ」 「ふうん」  エリカと合流したのはついさっきだったので、昨晩のことは話す暇がなかった。  だけどエリカと音無先輩は知り合いだ。昨晩のことを聞いていたっておかしくはないか。 「音無先輩……何か言っていたか?」 「さあね」  何かは聞いたらしい。教えてくれる気はなさそうだけども。 「結局晃生くんと夏樹ちゃんの問題だろうからね。私から言えることは、きっと何もないんだろうね」 「……」 「それでも二人を知っている私からすれば、お互いもう少し素直になってくれないかなとは思うよ」 「素直、ねぇ……」  昨晩。言い方が悪かったとは思うが、俺の正直な気持ちでもあった。  それこそ謝罪や感謝のために俺に接してこられても迷惑な話だ。十年以上も前のことを持ち出されても今更どうしろってんだ。  音無先輩がどうしようが、俺と両親の関係は変わらない。だからもう放っておいてほしかった。  そっちの気持ちは整理できた。さなえのおかげで少しは救われた。  だからって俺の罪が消えるわけじゃない。音無先輩が罪滅ぼしをしたいと言えば言うほど、俺自身の罪が重くなってくるように感じるのだ。 「難しく考えなくていいんだよ」  すっと、頭を撫でられる。  その手は俺の頬に下りてきて、くすぐられるように撫でられた。 「晃生くんの過去を知らなくても、私たちはあなたの傍にいるだけで幸せだよ。胸がぽかぽかして温かいの。今、こうやって触れられるだけで満足できる」  エリカの目が優しげに細められる。俺の頭を撫でるためなのだろう。背伸びをした彼女が密着していた。 「私はいつでも晃生くんの味方だからね」 「おう……」  なんだよこの包容力は。胸が詰まってまともに返事できなかったじゃねえか。 「さあ遊びましょう。私、夏祭りって初めてなの。どうすればいいか教えてよ。ね?」 「任せろ。手取り足取り、遊び方ってやつを丁寧に教えてやるぜ」  世間知らずな元お嬢様。また一つエリカの初めてになれるのなら、これほど嬉しいことはなかった。
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