幼馴染の定義

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「は?」 「え?だから好きな人がいるの。」 「だから?」 「だから、匠とは一緒に登校とかももう出来ないし、お昼もバスケの子達と食べて。 あ、それと、もう夜ベランダつたって部屋に来るのも禁止。あれ、地味に危険だからね。」 放課後、教室で話があるからと言われて来てみれば、舞子の口から出たのは一緒にはいられない。という話だった。 「え?好きなやつって、誰?」 「言いたくない」 「舞、また何か言われた?」 舞子は黙って下を向く。 言われたんだな。 昔から周りがガチャガチャとうるさい。自分と舞子の関係など周りには一切関係ないのに。 匠は舞子の側に行き、彼女の手に触れる。 「舞、舞はもう俺の事嫌い?一緒にいたくない?」 「、、、、」 「俺はずっと舞の側にいたい。舞が好きだから」 今までも何回か自分の気持ちは舞子に伝えてきたのだが、彼女は信じてくれなかった。 幼い時の事を勘違いしてるんだよ。そう言って。 「舞、俺は勘違いしてないよ。昔も今も舞だけが好きだし、側にいたい。ダメ?」
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