ひとつ布団の中で

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〈おまけ〉  翌朝。 「あれ、純と美緒一緒の布団で寝てる?」  クラスメイトに指摘され、エヘヘと笑いながら純ちゃんは起き出した。  そして。 「めでたく美緒と恋人になりました〜」と宣言をする。  はっ、いきなり何言ってんの?  否定しようと思ったのに。 「おぉ〜おめでとう」 「ヒューヒュー」  ひとしきり盛り上がる。  え、そうなの? 受け入れられてるみたい。 「でもさぁ」  あ、ほらきた。否定的な人もいるよね。 「まだ付き合ってなかったの?」  へ? 「うちらの間では、もうとっくに純と美緒は夫婦認定されてたよね〜」 「そうそう」  そうなの?  純ちゃんは相変わらずヘラヘラと笑っていて、私は嬉しいやら照れくさいやらで。  でも、今日の修学旅行もこれからの高校生活も楽しみで仕方ない。
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