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サトリが気が付くと、あたりは暗く、何か、小きな倉庫の中にいるようだった。
暗がりの中、手探りで、ドアのところへ行って、開けてみようとしたが、頑として開かなかった。
「誰かーっ! 助けてーっ!」
サトリはドアを叩きながら、叫んだ。
暫くして、ドアが、音を立てて開いた。
明るい光が差し込んで来た。
そのひかりをバックに、一人の背の高い黒い覆面をした男が立っていた。
「誰よ?! アンタ!」
サトリは、男に向かって叫んだ。
男は言った。
「お前を殺したら、氷室一真はどうなるだろうな」
しかし、その声は、機械で変えられた金属音の声だった。
そして、男は、その金属音で嗤った。
サトリは、ゾッとした。
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