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病院の処置室で、話していた一真と新庄は、新庄の手当てが終わったので、二人で、病院を後にして、一真の自宅へ戻った。
一真は、新庄に訊いた。
「それで、お前は、鮫島のことをいつ知ったんだ? 俺に買収された会社の息子だって」
「サトリ様への脅迫メールが来て、内部の犯行だと思った時に、社員全員の素性を調べたのです」
その時、一真のスマホの着信音がした。
一真は、ポケットからスマホを出すと、耳に押し当てて、言った。
「……そうだ。氷室一真だ……。お前は、鮫島だな。……ああ、分かった」
一真は、スマホを、離した。
「鮫島からですね? 何と言っていたんですか?」
新庄が訊いた。
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