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新庄は、泣き嗤いしながら言った。
「さすがですね……。世界の氷室一真と云う男は……」
それから、新庄は、持っていた銃口を、自分の頭に向けた。
「終わりですね……私は」
そう言って、引き金を引こうとした新庄に、一真が飛びついた。
「新庄! お前が悪い人間でないことは、よく分かっている! だから、死ぬな! これからも、俺の右腕となって、支えてくれ。お願いだ!」
「一真様……」
新庄の瞳から、涙がこぼれた。
「あなたは、途轍もなく、お人好しだ……」
そして、泣き崩れた……。
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