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一真は、わざと警備室に近い倉庫を選んで、放火した。
案の定、警備員がすぐに気付き、大事にはならなかったが、その犯人として、一真は自ら名乗り出た。
すると、一真は、まだ小学生であることから、児童相談所に通報された。
しかし、それも一真の計画通りだった。
放火した原因を、児童相談所の職員が訊かない訳はない。
一真は、正直に、いじめに遭っていること、しかし、教師がそれを認めないこと、などすべてを話した。
職員は、教育委員会に報告し、学校側も動かざるをえなくなったのだ。
一真の訴えを無視した教師は、担任を外され、いじめをしていた男児たちも、強くその両親や、学校から叱責された。
そしてのち、いじめはなくなったのだ。
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