13人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
一真とサトリが出かける用意をしていると、一真の第一秘書の新庄剣人が、現れた。
新庄は、一真が一番信頼を置いている秘書で、仕事の事から、生活全般に関しても任せている。
一真と同じくらいの身長で、185センチはあるだろう。
細身で、しなやかな体つきをした銀縁眼鏡のイケメンだ。
その新庄が、一真に言った。
「一真様、サトリ様は、私のベンツでお送りいたします。その方がよろしいかと……」
一真は、そう言われて、考え込んだ。
「まあ、その方が安全かもな……」
その一真に、サトリが、不思議そうに訊いた。
「えっ? さっきから何? 何かあったの?」
一真は、真剣な顔で、サトリに向かい合った。
「サトリ……実は、お前を誘拐するという強迫メールが来ているんだ」
最初のコメントを投稿しよう!